Type Lab

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MBTI/エニアグラムなど

MBTIタイプが決まらない人へ

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※特にE/IとJ/Pが決まらない人向けの記事です。



こんにちは。ねりぃです。

MBTIって知れば知るほど色んな可能性が出てきて自認に迷うと思うんですよ。
(これってあるあるだと思うんだけどまさか私の性格上の特例…!?)

MBTIタイプで迷う理由

どうして迷うのかというと、色々曖昧だからなんです。
一貫性のある説明がされていないため、Aの可能性Bの可能性どちらもあり得ちゃうって訳。

「何が一貫性が無いの?」と思うでしょう。思わなかったらたぶん読解力の天才です。
私もMBTIの一貫性の無さについて初めて聞いた時「どこが?」と正直思っていました。
そして理由も分からず批判を聞き続ける日々。

色んな解説を読み続け、私はMBTIの曖昧な点のうち1つを見つけたのでそれについて解説していきたいと思います。


MBTIに生じている矛盾

「どこが一貫性が無いの?」
それは、『二項対立』と『タイプダイナミクス』です。

ある項目で俗に言われている定義通りの二項対立を採用してタイプ決めを行うとタイプダイナミクスが成り立たなくなります。
それがE(外向)/I(内向)とJ(判断)/P(知覚)です。


みんな全ての心理機能を使う

「人は全ての心理機能を使っている」
これがMBTIでは前提とされています。

MBTIの心理機能は第4までしかありませんが、第4までに入らない心理機能も使っているのです。


主機能を決めよう

この前提の上、どうやってタイプを決めるのかと言うと……
まず、8つある心理機能のうち最も使用している『主機能』を決めるのです。

自分の脳内で心理機能トーナメントをしたらどれが勝つかという事です。

見事優勝した機能はあなたの主機能になります!


できれば1位から8位まで並べちゃって下さい!

ちなみに私は……
Ne>Ni>Ti>Fi>Si>Te>Se>Fe
になります。ドNですね(笑)。

え?この順番通りのタイプは存在しないから間違っているって?

間違ってはいないんです。
そもそも、見本通りのタイプ優先順位が成り立っている人の方が珍しいんです。

こんなめちゃくちゃな順番でもタイプは決められます。
意外でしょう?


先ほど伝えた通り、主機能は一番強い機能なんです。
私の場合はNeとなります。

同時に、2番目又は3番目の指標が1つと4番目の指標が確定します。
私の場合は『N』『P』と決まりました。


補助機能を決めよう

次に見るのは2番目又は3番目の指標のうち決まっていない方。
知覚機能が決まった人は判断機能、判断機能が決まった人は知覚機能のうちどれが最も強いか確認しましょう。
この際、その機能に付けられたe、iは気にする必要がありません。

私の場合はTiが判断機能で最も高くなります。

そうすると、下3文字が埋まりましたね。
私の場合、『NTP』となりました。


E/Iを決めよう

「私は社交性無いからI型だね!決まり☆」という人がいますが……
それ、間違った決め方です。

E/Iは社交性でないのはもちろん、"全体的な"外向性・内向性でもありません。
"主機能の"外向性・内向性なんです。

なので、トータルで見ると外向機能が内向機能を上回っているから外向型だ!とかそんな決め方しちゃダメなんです。
この指標を決める際に目を付けるべき機能、それは主機能のみです!


え?どうして?間違っていない?と思う人もいるでしょう。
しかしこれが正しいのです。

E/Iの定義は「外界に注意を向けるのを優先するか、内界に注意を向けるのを優先するか」です。
外向機能は全て外界に注意を向ける機能です。
内向機能は全て内界に注意を向ける機能です。

内向機能を最も優先させる人は同時に「外界に注意を向けるより内界に注意を向けるのを優先する」と言えるのです。よって内向型と言えます。
トータルで判断するのはミスタイプです。

ねりぃの優先順位は「Ne>Ni>Ti>Fi>Si>Te>Se>Fe」でトータルで見ると内向機能が外向機能を上回っているため内向型っぽく見られがちですが、どんな機能よりもNeという外向機能を優先させるため外向型だと言えます。


J/Pに対する誤解と正しい判定法

「主機能でJP決まるとなんか納得できない!」という人へ、一応確認のために説明しておきます。



「Jは前もって計画を立ててPは土壇場で計画を立てる」というものを定義にしてJP指標を決めるとタイプダイナミクスが成り立たなくなります。

これはあくまでも『傾向』であり『定義』ではありません。


正しい定義は「Jは外界は判断の場だとするタイプ、Pは外界は知覚の場だとするタイプ」です。


それが噛み砕かれて「外界に対して」という言葉が抜け「判断型」「知覚型」という言葉が知れ渡ったのが原因で「Jは計画派、Pは柔軟」となったのか……?
それとも「Jは外界は決められていた方が落ち着き、Pは内界で判断する性格のため外界を判断しようとはしない」から「Jは前もって計画、Pはその場で計画」と解釈されたのか……?

どちらにしろ正しい定義ではありません。


「Jは外界で判断するので分かりやすい」「Pは内界で判断するので分かりにくい」それだけの違いです。


Jは元々決まったものに従う・もしくは従うべきルールを作るので臨機応変なJは想像がつきませんが、Pで計画的な人はいます。

Pの人でも前もって内界で判断しておいてその判断を外界に出さない人はいます。なぜならPにとって外界はコントロール不能で「今決めたことが変わるかもしれない」と思い続けているためなかなかその決定を外に出せません(Pが優柔不断と言われる理由)。
その判断を外界に分かる形に出した時に初めて周りの人に「判断した」と思われるのです。そのため計画的なPでも他者からは臨機応変に動いているように見えるのです。

Jの人は判断を外界に出す(あらかじめ定まっているものに従う又は規則やルーティンを作って周りに把握できるようにする)ため、判断が周りから認識されやすく客観的にはそう見られがちでしょう。
しかし内界での判断はいつしたか本人にしか分かりません。

私はPで内面で前もって判断しますがそれを外界に出すのは必要になった時のため土壇場で判断しているだと見られがちです。しかし臨機応変に行動するのは苦手。

決定の早さは決定をする場と関係がありません。


外向判断機能又は内向知覚機能を主機能に持つタイプは「外界は判断の場、内界は情報収集の場」としていて、外向知覚機能又は内向判断機能を主機能に持つタイプは「外界は情報収集の場、内界は判断の場」としているのでタイプダイナミクスが成り立ちますね。


例外?

「自分は外界で情報収集するし外界で判断もする!」というThe外向型(もしくはその逆パターン)の人、いると思います。いないとは言えません。

J/P指標について考える時は"主機能を使っているときのみ"を考慮に入れるようにして下さい。

補助機能は基本的に無意識なんです。
主機能を使っている際に無意識下で作用している機能を補助機能と呼びます。
MBTIでは知覚と判断は同時に起こるとされています。


あなたがもし知覚主機能で、主機能と同じ方向を持つ判断機能をよく使っている自覚があるのなら、その判断機能を使っている時は主機能を最優先させていないためその時の性格はペルソナだ(元々の性格ではない)と言えます。

同じく、あなたがもし判断主機能で、主機能と同じ方向を持つ知覚機能をよく使っている自覚がある場合も、その知覚機能を使っている時は主機能を最優先させていないためその時の性格はペルソナだと言えます。


ループしてるのかしてないのか紛らわしい

グリップ(補償)は主機能を使いすぎた反動で起きますが、ループは補助機能を使わない時に起こります。
主機能は意識できるのでグリップしている時はいつもの自分と違う(不健全だ)と認識しやすいのですが、補助機能は普段無意識のため使われていないことを認識しにくいでしょう。
そのためループ=不健全とは言い切れない気もします。


ループしていると思う人は、ループしている頻度を考えてみて下さい。

その頻度が5割未満であるのならそれはループと呼べます。
その頻度が5割を超えていればループではなくミスタイプでしょう。


補助機能より代替機能を多く使っている場合、同時に補助機能よりも代替機能を優先させると言え、それは補助/代替機能の指標の定義と矛盾します。
よってループしすぎはミスタイプです。


おわりに

MBTIは誤解を招きやすい不完全な状態で情報が広まっているため、個人によって解釈が異なる場合がございます。


ここに書かれている解釈は私の推測であり、同じくネット上に書かれている情報は大半が(公式書籍からの引用等を除き)MBTIの公式のものではありません。
公式の情報は協会のHPにあるものと公式書籍のみです。

どの解釈を信頼するかは読者の自己責任でお願いします。


私自身公式書籍に目を通した上で考察していますが、勘違いが無いとは言い切れません。
公式の情報を知りたい場合は公式書籍を購入することをおすすめします。